開張足って何??

開張足とは?

開張足という足の状態は日本特有の表現になります。正式な足病医学の病名ではなく、日本では一般的に、5本の指のつけ根を横に結ぶアーチの形が崩れて、足の指が横に広がってしまう状態のことをいいます。
アーチを支える筋力が低下する事でもおきるため、女性に多いとされています。

米国では似た用語に「Splayed foot」(広がった足)と「Broad foot」(幅の広い足)があります。「Splayed foot」とは、足の形態異常の一つで、足の前半部が広がり、足のアーチ(土踏まず)が緩んでしまう状態を指します。つまり、足の形が広がってしまい、足裏が広くなるために「スプレッド(広がった)フット」と呼ばれます。この状態は、足の中央部にある中足骨が正しく位置していない場合に起こることが多く、足裏に負担がかかってしまい、歩行や走行の際に不快感や痛みを引き起こすことがあります。

扁平足障害などと異なり、中足骨の異常が原因でなく、足底部にある関節の異常が原因であることが多いとされています。どちらの足も、運動や歩行に影響を与えるため、足首、膝、股関節、腰、背中などの関節の痛みや疲れ、脚の疲労感を引き起こすことがあります。

開張足を放っておくとどうなるか?

開張足(Splayed footやBroad foot)を放置すると、足に負担がかかって歩行や運動時の痛みや不快感が続き、症状が進行すると、関節の変形や疾患、筋力低下などの悪影響が生じる可能性があります。足の形態異常が原因で足の荷重分散が不均等になると、足底部や足首、膝、股関節、腰、背中などの関節に負担がかかり、痛みや疲労感を引き起こすことがあります。
また、足の形態異常によっては、足のアーチ(土踏まず)が緩むため、足裏の筋肉の緊張が失われ、歩行や運動のパフォーマンスが低下することもあります。

開張足を放置したままでいると、症状が進行し、重度の場合には関節の変形や疾患、筋力低下などが生じることがあります。また、第5趾の付け根や第5趾が赤くなったり、たこ(胼胝)が出来たりします。そのため、適切な靴選びやインソールの使用、足の筋力を鍛えるエクササイズなどを行い、症状が改善しない場合には、医師や理学療法士などの専門家に相談し、早期の治療を受けることが望ましいです。

開張足のためのエクササイズ

開張足(Splayed footやBroad foot)に関連する足を支える構造は、一般的に横アーチと言われる構造になります。横アーチは、足の踵から指の付け根まで存在しますが、日本の医療で開張足が発生する部分とされているのは、中足骨とよばれる前足部に存在する骨のアーチが崩れた状態を指します。関節としてはリスフラン関節での変形となります。開張足の原因となる中足骨部分のアーチを保持する筋肉は、母趾内転筋横頭、長腓骨筋になります。

母指内転筋のトレーニング

足の指のグーパー体操が効果的です。

長腓骨筋

座位で足の裏を床についた状態で小指の付け根を浮かせる運動をしましょう。

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